男女は協力し合えても、理解し合うことは難しい

こんにちは。今日はみなさんに、河合隼雄(かわい はやお)先生の、「こころの処方箋」という本の一部を紹介します。

紹介の前に、この本を読むことになったきっかけを、簡単に説明させてください。

私は、ドイツで Psychosynthese (心理統合)という深層心理学の養成講座を受講したいと思った時、ドイツ語で心理学を理解できるか不安でした。

考えた結果、養成講座を受講する前に、心理学についてあらかじめ日本語で本を読んでおき、日本語で理解しておけば、ドイツ語での養成講座も理解できるのでは、と思ったのです。

養成講座の先生に、心理統合に似ている心理学の学派は何ですか? と訊いたところ、ユングの心理学です、と言われました。

それで日本のアマゾンで、ユングの心理学に関する本を30冊ほど注文し、ドイツに送ってもらい、ユングの心理学について勉強し始めたのです。その時、河合先生の本に出合いました。

河合先生は、日本人として初めてスイスのユング研究所にて、ユング派分析家の資格を取得し、日本における分析心理学の普及・実践に貢献した方です。

河合先生の本を読み始め、すっかり夢中になりました。河合先生の本を約20冊読んでから、心理統合の養成講座を始め、無事に Certificate を取得することができました。

河合先生の本の中で、この「こころの処方箋」は、特に印象に残った本で、今日はその一部をご紹介したいと思います。

「男女は協力し合えても、理解し合うことは難しい」

という題で書かれた部分をご紹介します。

結論から言うと、男女が「協力しあう」ことと、「理解する」ことは別のことである。

以下は、本からの抜粋です。

早くローンをかえす、子供を大学に入れるまでとか、夫婦が何か共通の目標を持っている時は、お互いに相当協力できるようである。

ところが、目標を達成してしまって、二人が向き合ってみると、お互いのことを本当に知らないまま来たことに驚く。

今まで仲良くやっていた夫婦が中年になって、急にギクシャクしだしたり、離婚などということにまでに至るのは、多くの場合、協力から理解へと至る谷間にさしかかっているときである

そして、われわれは男女が互いに理解することは、ほとんど不可能に近く、また、時にそれは命がけの仕事と言っていいほどのことであることを、よく自覚する必要がある。

協力関係を「理解」と取り違える人は、どうして相手が急にわからずやになったのかと思ったり、今までの協力が、にせものだったのかと思ったりするが、そうではない。

男女が理解し合うことは実に大変なことであり、それは一般的にいって、中年になってからはじまると言っていいだろう。そして、その難しさをよく自覚していると、少しの不理解で驚いたり、怒ったりするのではなく、それから迎える老後のために、あたらな気持ちで少しずつ努力を続けてゆこうという気にもなるだろう。

以上が抜粋です。

この説明で、男女の違いがとてもよくわかりました。これを読んでから、私は次のように考えるようにしました。

パートナーと共通の目的に向かって、何かに取り組んでいるとき。これは協力関係です。

この協力関係がうまくいったら、それで満足するようにしています。

特に女性は、自分が思っていることを他人に話し、共感し、理解してもらいたい欲求を持っている人が多いです。

他人に自分のことを理解してもらいたい、と思った時、男性のパートナーにそれを求めるのではなく、まず自分が自分自身の一番の理解者になろうと思うようにしました。

自分のことを他人に理解してもらいたい、と思うとき、それは、自分の欲求を他人に満たしてもらおうとする欲求です。

心理統合では、自分の満たされない欲求は、他人に満たしてもらうのではなく、自分で満たす、という練習を何度もしました。

他人に理解してもらいたいと思ったら、自分が自分の第一の理解者になればいいのです。

そうすれば、他人から理解してもらいたい、という欲求は少なくなっていきます。

他人に期待しなくなるので、失望することもありません。

こう思うようになってから、パートナーとの関係はうまくいくようになりました。

みなさんがパートナーとの関係に悩む時、この河合先生の言葉を思い出してみてはいかがでしょうか?

この本については、下記のリンクに詳しく紹介されています。

http://www.kawaihayao.jp/ja/information/publication/1056.html

 

 

 

 

 

 

 

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